2022年10月2日(日) MAXが行った広島遠征をレポート(感想)致します。
MAXとしては、MAX・朝吹と共に2015年に遠征した新潟県・長岡大会以来、実に7年振りの公の活動になった広島遠征。個人的に広島県は縁があり年に数回訪れているので、今回も私用で訪れる際に現在広島に滞在しているR−9氏に2002年に獲得された第8代MAX認定王者としての記念トロフィーを渡せればと、ダメもとで連絡を取ってみると、なんとお会いできると言う。ならばとR−9氏がホームとしている、現在進行形で現役プレイヤーによる対戦が行われているアミパラ広島店を訪れてみた。そもそもR−9氏とは今から22年前の2000年10月に、MAX3名が公の場で活動を始めた最初の遠征地が兵庫県・大阪府だった事に遡る。当時は今と違いSNSが無かったのでホームページ(当サイト)の掲示板が全国共通の場として大いに盛り上がっていた。そんな中、関東在住のMAXが関西遠征を行う際、R−9氏等関西勢と情報のやり取りをしたことから現在に至っている。それからMAXは北は北海道から南は沖縄まで全国各地(時には海外も)を遠征してきた中で、各地で“上手さと求心力を持ったプレイヤー”を中心に小さなコミュニティが出来てその後の盛り上がりに繋がっていったが、まさにR−9氏は2000年当時から現在も“西日本の主”としての存在感は健在で嬉しかった。
今回遠征したアミパラ広島店に話を戻すと、殆どのプレイヤーはMAXと言う存在を知っている程度の認識だったが、それもそのはずMAXが発信源とするイベントは2010年頃を最後に行っていない。それでも「現在の盛り上がりの基礎となる活動をしていた頃の話を聞いてみたい。」と言うプレイヤーが多く(MAXが活動始めた経緯は2010年の座談会を参照して頂きたい。)、彼らとの会話はとても有意義で楽しかった。会話の中で10数年前と現在の違いを感じたのは、やはりSNSの存在だろう。2000年頃は“強キャラの存在感”という印象が強かったが、現在は“強(当たり)判定及びその対応の共有”と言った話題が中心になっているのか、強(当たり)判定の技の対策など一人が見つけるとすぐに繋がり(SNS)で全国各地まで一瞬で広がるのも現代(SNS)の賜物だろう。一昔前ではクラウザーやローレンスと言ったキャラの使い手は限られていたが、上記の流れもあって随分と使用感も変わってきている様子である。この辺も20年前の“キャラ勝ち”と言った時代から各キャラの技の判定を強調する対戦内容に時の流れを感じた。無駄の少ない合理的な対戦になったと思う反面、各プレイヤーの“個性の主張が出しにくい”環境と感じたのは私が時代に取り残された証かも知れない。確かに齢50を迎え年に一度くらいしかスティックを握らなくなったとは言え、今回のイベントの結果を見れば私が完全なるロートルになったと言えるだろう(笑)
それでもイベント前後の野試合こそ対人戦の醍醐味であり、公式戦やイベントでは上手く自分を表現できなくても野試合で数多くのプレイヤーと手合わせ出来る楽しさは今も昔も変わらない。そこでアミパラ勢と対戦内容で語り合い、対面でも年季の入った私のギースの動きを見て何かを感じてくれたギース使いのあんぷ氏との会話も楽しかった。現在の対戦環境の中で私は“あの頃のギース”で参加した事で、あんぷ氏から対空技(しゃがみCを使用しない)や当て身投げなどプレイ感についていくつか質問を受けたが、同じギース使いとして共有できたなら嬉しい。
R−9氏の不知火舞のプレイに感化され舞を使い始めたメッシュ氏との緊張感ある対戦も楽しかった。今回のイベントではそのR−9氏から勝利している事から今後の活躍がとても楽しみであり、今後の更なる“オンリーワンの舞使い”にステップアップするヒントは、R−9氏の舞に惹かれた頃のインパクトに隠されているのだはないだろうか?
トビズ氏のクラウザーも基本を踏まえた上で対人戦でも大いに活躍されており、上記でも述べた様に昔はクワウザーの癖のあるキャラを敬遠するプレイヤーが多かったが、トビズ氏はそこを個性と捉えメインキャラとし、しっかりと技の特性を生かした内容が特徴的だった。どうやら話を伺ったところクラウザーの技の当たり判定の解析が進み20年前とは違う、現在の生まれ変わった認識がクラウザーにはあるらしい。確かに今回のアミパラだけの特徴か分からないが、全体的に“キムを選択しない。自ら積極的にライン移動をしない”といった印象があった。
かなりの異彩を放っていたタン使いのすえどう氏。20年前のタンと言えばマニアックなキャラで使い手をかなり選ぶ印象があった。そのタンをメインキャラとして今回その存在感を発揮されていた。上記でも述べた様にキャラのウィークポイントを充分カバーするだけの技の判定を見事に利用した戦術は“令和のタン使い”を印象付けられた。とても研究熱心で、20年ほど前のMAXムービーに参加してもらったプリンス・カメハメ氏の強攻撃から弱攻撃に繋がるコンボに関する質問を頂くなど、全てを吸収しようとする姿が印象的だった。既に大きな大会に参戦していると伺ったので、多くのプレイヤーと手合わせしキャリアを積むことで更なる独自の世界観を探究して欲しい。
今回優勝した
ぶっぱ丸(アンディ)氏はMAXが公の場で活動を始めた頃は、まだこの世に生を受けてなかったと言いうのが実に面白い。ぶっぱ丸氏が生まれた頃、秋葉原で行ったMAX杯に参加したR−9氏がこの広島で常に手合わせできる環境も大きな財産だと思う。アンディのオリジナルコンボを意識されていたので、現在が”広電スペシャル”なら超裂破弾を絡めた“山陽本線スペシャル”(例えにセンス無し...)を完成させた時が時代を掴む時だと信じて疑わない。25年来の知り合いである百戦錬磨のGARO坊は伝説の“イリュージュン・オブ・スーパーノヴァ”(MAXムービーラスト)を披露するなど全国はまだまだ広いので、その若さを武器に多くのプレイヤーと武者修行を積めば必ず大きなチャンスが巡ってくると思う。
野試合中アミパラ勢との会話の中で、2年前久々に会った天神氏の話題が出たのは驚いたが、病と闘いながらも現在も全国を飛び回っていると聞け嬉しかった。私も病と戦っているが、今年6月に元プロレスラー・小橋建太氏と同じ病についてお話をする機会があり、その際MAXベルト裏に直筆サインを頂き、そのすぐ後にスタン・ハンセン氏ともお会いする機会に恵まれ同様にベルト裏にサインを頂いた。20年前にお手合わせしたプレイヤーの方々も年輪を重ね、生活の中での優先順位が変わっていても不思議では無いので、そういった意味でも餓狼伝説SPECIALが生活の一部となって、生き甲斐になっているプレイヤーに改めて敬意を表したい。
今回の2022年10月の広島遠征を体感して、R−9氏筆頭に現在進行形のプレイヤー達とお手合わせできた事はとても有意義な時間を過ごせた。発売から四半世紀経った餓狼伝説SPECIALだが、その時代と共にプレイヤー間での襷は繋がっていると確信できた広島遠征だった。上記でも触れたとおり、過去のMAX認定王者の方々には機会があれば“あの頃”の感謝を込めて記念トロフィーをお渡しできればと思う。
※今回のイベントはMAX杯ではありません。MAX杯はMAX・相澤、MAX・朝吹、MAX・波多野のメンバー3名が連名するイベントになるので、事実上MAX杯は行えませんが、MAXベルトを絡めたイベントはご要望があれば検討いたします。
アミパラ広島店 MAX認定大会結果は、こちら
アミパラ広島店のスタッフの方々、全ての対戦者の方々、本当に有難う御座いました。

広島県・アミパラ広島店
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