MAX関西遠征レポート

2007年4月21日、MAXが行った奈良遠征をレポート致します。


MAX・相澤
奈良 AM-CUE奈良三条店
大会開催を知ったのは、2週間前の新宿MIKADO大会時であった。その翌週には名古屋・LOOPみなと店の大会遠征を決めていたので、3週連続大会&2週連続での新幹線遠征は唐突過ぎた。しかし初のロケーションでの大会という事もあり、正直迷った。金銭面や他の予定もあって当初は不参加の予定であったが、「まだ見ぬ強豪が居るかも知れない」そう思ったら行きたくて仕方がなかった。更にロケーション側と大会詳細について連絡を取り合っていた所、何と“地元奈良プレイヤー”で「餓狼SPのROMを店側に提供し、通信台にして欲しい」という要望があっての通信対戦台設置となり、大会開催に至ったという。この話を聞いて心が決まった!「是非ともお手合わせしてみたい!」そう感じた。自分の場合“強いプレイヤーが居る”と聞くより“熱いプレイヤーが居る!”と聞くとテンションが上がる。

東京駅から片道約3時間かけて奈良に辿り着く。JR奈良駅から徒歩3分という好条件のロケーションだった。すぐに通信対戦台を探す。すると一際目立ったひな壇に通信対戦台は“
大会仕様”にて確認できた。・・・既にプレイヤーが居る。地元プレイヤーかと思ったら、大阪から遠征してきていたR−9氏&当てに投げに惚れた男氏であった。更に名古屋からは先日の名古屋LOOP大会にも参加していた名古屋代表プレイヤーが3名参加し、関東からは私以外にNOK-いちびり氏も参加している。この時点で奈良大会への期待が各プレイヤーから感じられる。とにかく対戦に乱入する。そして“第一地元プレイヤー”としてベア使いと対戦。まずは手探り感もあるが、自分の場合「どれだけ当て身で取るか」が重要なので上段&中段で迷わず取りに行く。すると相手のベアも形振り構わず「ベアボンバー」を繰り出してくる。当て身の隙やレイジングストームの隙にもベアボンバーを差し込んでくる。更に気を抜いた所で発射される「スーパードロップキック」といった具合で、まさかこの様なプレイヤーが、ここ奈良に存在しているとは思いもしなった。ベア使いの名は“首領パッチ”氏という。熱いプレイヤーだ。

いつしか遠征組と地元プレイヤーの入り乱れる野試合で熱くなり、各プレイヤーが温まった所で大会開始。大会詳細は下記の結果を参照にして頂きたいが、メインイベントは“名古屋の覇者”迷探偵・公明(キム)氏vs“大阪の首領”R−9(ダック)氏の決勝であった。私が見た限りではR−9氏のダックが、キムの飛翔脚をことごとく“遠距離立ちA”で迎撃していた点が興味深かった。結果として、容易に近づけないキムに主導権を握らせないダックが試合を制した。

対戦内容というものを言葉や文字では上手く再現できないが、私は以前からプレイヤーの本質的な部分をウォッチングしていくのが面白いと思っている。おそらく今回の名古屋勢は、いつもの名古屋・LOOP店の様なパフォーマンスは充分に発揮できなかったと感じる。理由はコンパネの差異。名古屋〜関西圏はいわゆる
横一列配列がメインとなっているが、奈良CUEでは珍しく鉄拳配列となっていた。・・・実は餓狼SP対戦の場合、対戦相手との相性の前に、最も重要なポイントとしてコンパネとの相性が挙げられる。関東なら鉄拳配列、東海・関西なら横一列配列がメインとなっているので、いつもとは逆のパターンになった時、実力通りのパフォーマンスが出来なくなり、それがプレイヤーとして焦りや不満に繋がる事も少なくない。しかしこればかりはNEOGEO対戦の宿命であって、慣れるしか方法がない。私も遠征をしていて何度もコンパネとの相性で泣かされてきた。まさにサッカーで言う所のアウェイという感じではなかろうか。しかしそれが遠征の醍醐味でもあって、その壁を乗り越える事で、プレイヤーとしての幅も広がり、更なる遠征の楽しみに繋がってくると思う。今回の名古屋勢の遠征はこれからのプレイにも確実に幅の広がるものになったと思う。

新幹線を使い往復6時間、滞在時間3時間あまりという強行スケジュールであったが、スタッフの方々の熱い思いと、地元の主である首領パッチ氏。私自身の大会成績は散々なものとなったが、“奈良の餓狼SP”というものに触れられて本当に来た甲斐があった。次回大会が開催されれば、是非とも参加したい。

AM-CUE奈良三条店 第1回大会結果は、こちら



奈良・AM-CUE奈良三条店

奈良・AM-CUE奈良三条店


戻る