
大会会場:大阪府守口市 ナジム
今回、大阪という未知の場所でMAX杯を開催する事は、我々MAXにとってもかなりのギャンブルであった。きっかけは数名の大阪プレイヤーから、「餓狼SP大会があまり行われない大阪で是非とも開催してほしい。」との事であった。我々MAXとしても“全国的に餓狼SPを盛り上げて行きたい”と、謳っている以上、何とかその要望に応えたかった。しかし現実問題となると会場選びなど問題は山積であった。何度か大阪へ出向き、飛び込みで各ロケーションへ事情を説明し、とにかく大会会場を確保したかったのだが「いきなり東京から来た人間にその様なことを言われても・・・」という事と「現状、餓狼SP大会を行う事そのものに意味が無い」と交渉は難航した。その様な中、大阪のプレイヤーである中山氏から「行き付けの場所であったら話を聞いてくれるかも知れない」という話を頂き、守口市にあるナジムというロケーションへ数回出向き、ようやく大会会場の確保は出来た。しかし、大会会場を確保出来たは良いが、東京で行った第1回大会に比べ参加人数はかなり減る事は容易に予想出来ていた。今回はアーケード情報誌であるARCADIAに告知が掲載出来た訳でもなく、決して交通の便が良いとは言えない場所という事もあった。守口市駅からバスで十数分という場所にあるナジムは、完全に地元密着型のロケーションであった。しかし、いざ大会当日になってみると、ほぼ関西で餓狼SPの対戦活動を行っているプレイヤー(第1回MAX杯にも遠征にて参加)は、顔を揃えていた。更に今回は第1回MAX杯とは逆に東京から遠征してくるプレイヤーも確認出来た。これは前大会同様、本当に餓狼SPが好きでなければ行動出来ない事であろう。未知の場所へ遠征するという事は、そこで自分のいつも通りのプレイが約束されているものでもなく、更に大会ともなれば、なお更である。そこで我々としては第1回MAX杯同様、大会で思う様な結果を残せなくても、なるべく通常のプレイがしやすい環境に出来ないかと思い、大会後の「東京VS大阪」の対抗戦形式のイベントを企画した。対抗戦と言っても形としては、可能な限り通常の野試合と変わらない設定にする様に努めた。その方がプレイヤーとしても何度か同じ環境でプレイする事により、コンパネや雰囲気にも慣れて、より通常に近いプレイ内容になると思ったからである。実際我々も加わって対戦したが、リラックス出来る雰囲気は出ていたと思う。これには他にも要因もあると思うのだが、第2回MAX杯に参加してきた関西プレイヤーは他の大阪ロケーションのプレイヤーに比べ、勝敗よりも内容に重点を置いている感がある所が大きい。これは東京から遠征してきたプレイヤーにも言える為、全く環境の異なるプレイヤー同士がこの場で対戦を行ってもスウィング(噛み合う)していたと思う。ここまでのレポートでMAX杯に参加した各プレイヤーに対して特に触れてはいないが優勝者の加統氏はプレイ内容は勿論のこと、各所で好勝負を観戦する事が出来た。遠征する度に感じるのだが、向上心のあるプレイヤーは毎回レベルUPしている。また自分のすべき事も把握している。他のプレイヤーにも同様に感じたが、特に大阪という場所で“四国の加統氏”というプレイヤーが存在する事は、ある種の財産だと思う。今回のMAX杯のタイトルであるMVP・ベストバウト・優勝の3冠部門独占も肯ける。是非とも今後の関西地区の盛り上がりに期待したい。因みに冒頭で餓狼SPイベントを拒否されたロケーションの代表が数名このナジムに観客として訪れていた点も見逃せない。決して否定的な話をしているのではなく、今回の盛り上がりを見て頂き今後の関西地区での餓狼SP対戦に前向きなお考えになって頂ければと思う。(実際、帰京後にMAXサイト宛に対戦台を設置するので遠征して欲しいと有難いお言葉を戴く事ができました。)
最後に改めてここまでのドラマを演出する「餓狼伝説SPECIAL」というゲームに出会えて、本当に良かったと思う。終わってみれば、開催して良かったイベントであった。
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ベストバウト賞・MAX特製コンパネ |
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